住宅ローンの返済が困難に陥った場合、その状況を打開する解決方法として「借り換え手続き」が考えられます。これは、現在契約している住宅ローンから別の金融機関の住宅ローン等の商品への借り換え手続きを行う事であり、毎月の返済額、金利、支払総額などを減額可能な、現契約よりも良い条件のローンへの借り換えを実現して、負担を少しでも軽減する効果を得る解決方法です。
住宅ローンを利用するにあたっては、金融機関(銀行等)ごとに事前に行われる審査をクリアしないといけません。その審査基準や条件内容については、金融機関ごとに異なってきますが、一般的には単に現在の収入を尋ねられるだけではなく、勤務先(あるいは自営か)、勤続年数、現在の他の借り入れ状況(自動車ローン、教育ローン、キャッシング等々)、現住宅ローンにおける返済の遅延・延滞、対象となる不動産の所在地・資産価値といった点、そして本人の年齢や健康状態など、詳細な情報確認がなされ審査が実施されます。
審査基準がわからない!そんな場合は専門家へ!専門業者10選はこちら借り換え手続きは、申し込みを行ってから手続きが完了するまでに、一般的には少なくとも1~2ヶ月は期間を要します。具体的な手続き・進め方については、基本的には次のような流れとなります。
借り換え手続きを実施する際には諸費用が発生します。例としては、印紙税(契約書に貼付する印紙代)、事務手数料、抵当権抹消並びに設定費用、保証料などを挙げる事が出来ます。これらの諸費用を合算すると、かなりの高額になる可能性があるので、住宅ローンを比較検討する段階において、諸費用に関してもシミュレーションしておくべきでしょう。
メリット
メリットは、従前の住宅ローンよりも毎月返済額や金利を減額する事が可能である点です。また従前契約よりも繰上返済を容易に行える契約に借り換えた場合には、繰上返済を行う事により、総支払額を圧縮出来る可能性があります。
デメリット
デメリットとしては、変動金利契約の場合には金利が上昇して従契約の返済額を上回る事態が生じ得ます。また固定金利契約の場合において、変動金利契約の場合のように低金利時の恩恵を受けられない事態が有り得ます。
以上のように、メリットやデメリットについては、金利タイプ(全期間固定、固定期間選択、変動)や利便性(繰上返済など)が大きく関係してきます。従いまして、借り換えの住宅ローンを選ぶ際、金利タイプや利便性に関して充分なシミュレーション並びに比較検討を行うべきでしょう。