住宅ローンの負担を軽減できる方法に「借り換え手続き」という方法があります。これは、今契約している住宅ローンから別の金融機関の住宅ローンの商品などへ借り換え手続きを行うというものです。そうすることで、毎月の金利や返済額、支払総額なども変えることができます。つまり、現在の現契約よりも良い条件にしたり、減額できたりできるため、住宅ローンの負担を軽減できるということになるわけです。
ただし、手続きには1ヵ月~2ヵ月程度かかるので、その辺を見込んで手続きを進めましょう。
住宅ローンの見直しができる「任意整理」という方法があります。これは、直接銀行などの債権者に住宅ローンの見直し等を相談することができ、債務者が返済可能な方法への変更を承認してもらうという方法です。つまり、毎月の返済額や利息の見直しなどを交渉することになります。法律などの専門的な知識が必要になりますので、専門家に相談をして進めるのが最善でしょう。大きく分けて4種類ある債務整理の中でも、この任意整理がもっとも使われるケースが多いです。
住宅ローン返済期間を延長することができる「民事再生」という方法があります。これは、住宅やマンションなどを保持したまま返済期間を延長できる方法で、大幅に借金を減らすことも可能です。民事再生をすると借金が減額になり、それを3年かけて分割返済することになります。ただし、住宅ローンそのものを減額することはできません。減額ではなく、返済期間を延長するだけのことなので、そこはしっかりと把握しておく必要があります。
「自宅を売らずに手続きができ、債権者の同意も得られやすい」というメリットがあります。
住宅ローンを長い間滞納すると、競売や任意売却等何らかの形で住宅を手放さなければならないような事態が起こりえます。
その解決方法として、一時的に住宅を売却をする「不動産の買戻し」という方法があります。親子や友人あるいは投資家などに一時的に住宅を購入してもらい、その買主と賃貸契約を締結し、毎月の家賃を支払いながらそのまま現住宅に住み、家を将来買い戻すという方法です。
不動産の買戻しで重要なことは、将来買戻しを行う際にトラブルを避けるため信頼できる購入者であること、賃料を支払える一定の収入があることなどが条件となります。
住宅ローンの返済を滞納・延滞していると、金融機関から連絡が来ます。その後すぐに返済することができれば何も問題ありませんが、どうあがいても支払不可能な時は任意売却という方法がおすすめです。この方法は、任意なので自分の意思に従って住宅を売却する事になるのですが、同じく不動産を手放すことになる競売に比べると早く、また高値で売却する事が出来る方法です。注意点として、住宅売却のタイミングにもよりますが、不動産を任意売却しローンの支払いに充てても、まだローンの残債がいくらか残るという事も少なくありません。そういう場合は差額のローン残債分の返済義務が残ることになるので、その点についてしっかり理解しておく必要があります。