不景気の影響で給料が大幅にカットされてしまいました。予想外に所得が下がってしまい住宅ローンを支払うことが難しくなってきました。いろいろと自分なりに調べてみたところ、任意売却後の残債がゼロにできるという情報を見つけました。こちらも切羽詰まった状況のためゆっくりと探すわけにもいかないので、その業者に相談することにしました。 最終的には任意売却は出来たものの、残債がゼロになることはありませんでした。これでは業者が言っていたことと全く違います。
もちろん、私はその業者に文句を言いました。
しかし、業者からはこんな答えが返ってきたのです。「その残債は担保が付いていないから大丈夫です。放置して構いません。」この返答に疑問を感じつつも、またしても私は業者の言われるがまま、放置することとなってしまいました。無知なことほど恐ろしいことはないのかもしれません。今ではそんなふうに後悔しています。
そして、やはり心配していたように、給料差押えの通知が会社へ届いてしまいました。業者選びを間違えてしまって後悔しています。
金融機関などとの話し合いが行われた結果としてローン残債が減る場合があります。しかし、任意売却をしたからといって必ず残債務がゼロになると言い切るのは不可能です。ですので、任意売却を依頼した業者から「ローン残債がゼロになる」と持ち掛けられた場合は、注意が必要です。
また、不動産業者によっては直ぐに現金化できると持ち掛けられる場合もあります。しかし、任意売却というのは買い手を探してから金融機関と相談をして調整するため、一定期間が掛かります。したがって、「残債務がゼロになる」とか、「すぐに現金化できる」とか甘い話には要注意なのです。
では、どのような業者に依頼すべきかと言うと、「任意売却後にローン残債が明確にどの位になるかを試算して提示してくれるところ」を選ぶとよいです。任意売却の経験がある不動産業者であれば、金融機関との交渉によってローン残債を多少は少なくすることが可能です。金融機関との交渉次第で任意売却後の生活に支障がきたさない程度に残債務を減免できます。なにより信頼できる業者を選ぶことがもっとも重要です。