離婚のことを「相談できる人」③

◆不動産業者
 「離婚」という状況を踏まえて総合的かつ客観的に判断しアドバイスをしてくれる不動産コンサルタントに相談するのがベストかと思いますが、離婚問題に詳しい不動産コンサルタントは決して多くないのが現状です。
 考え方として、かならずしも「不動産のことだから不動産業者に相談する」ということではないと思いますし、それはあまりお勧めしません。

不動産業者は、あくまで不動産を売ることや買うことについてアドバイスをするという立ち位置でのみの対応に終始するということもあるためです。
 ただし、物件の査定など不動産の価値を調べるためには不動産業者に依頼して、正確な金額を把握するようにしましょう。

◆ファイナンシャル・プランナー
 ファイナンシャル・プランナーは、顧客からお金に関する相談を受けてライフプランを立てたり、必要に応じたアドバイスを行う専門家です。頭文字をとって「FP(エフピー)」とも呼ばれます。
 FPはライフプランに合わせた家計改善、投資、保険、税務、不動産、相続など、専門分野が多岐にわたりますが、住宅ローン専門の人もいますので、離婚による住宅ローンの借り換えなどの相談をするとよいでしょう。

◆シングルマザーのための機関
 日本では離婚による母子家庭のうち、父親が養育費を継続的に支払っている割合は約20%。

シングルマザーは100万人以上いるといわれています。

仕事をしようにも、ひとりで子育てをしながら、十分な収入を得ることがどれほど難しいか。

 そのようななか、シングルマザー達を支援する、またシングルマザー同士が支え合う機関の活動は、年々活発になっています。
 シングルマザー達の経済的自立をバックアップする活動に力を入れる『一般社団法人日本シングルマザー支援協会』(http://シングルマザー協会.com/)をはじめ、母親が安心して働けるように「病児保育」サポートを行う団体、情報交換や相互援助を行う団体など、様々な団体等があります。

また、各自治体などにも相談窓口や、利用できる各種制度が準備されていますので、検索してみて下さい。