良質な中古マンションを見分けるには⑥

≪極端に安い管理費と修繕積立金は要注意≫
管理費も修繕積立金も住人にとって大事なお金
 マンションに住むと必ずついて回るのが、月々の管理費と修繕積立金の支払いです。

できれば安いほうがよいと考えがちですが、これは誤った考えです。

管理費は供用部分の維持管理を行うための費用で、一般的には管理会社に委託します。

リーズナブルに適切な管理をしてくれる会社が望ましいですが、安ければよいというわけではありません。
 修繕積立金は、適切なメンテナンスを行って、建物を維持していくためのお金です。

適切な建物診断と計画に基づいて、費用が積み立てられなければなりません。

≪築年が古いほど積立金は高くなるのが普通≫
 メンテナンス費用は最初の5年間位にかかる費用と、その後にかかる費用は変わってきます。

年月を経るほどメンテナンスの必要度も高くなるからです。

つまり、修繕積立金もその都度見直して値上げする必要があります。
 新築後10年位までは管理費より修繕積立金のほうが安い場合もありますが、それを超えても修繕積立金のほうが管理費よりだいぶ安いというのはちょっと問題です。

修繕積立金が不足することで、必要なメンテナンスができないか、多額の一時金徴収のおそれがあります。
 なお、駐車場料金の一部を修繕積立金に繰り入れている場合も少なくないため、その有無も聞いておきましょう。

≪滞納金の有無は必ずチェック≫
 管理費や修繕積立金を滞納している人がいるようでは、管理体制が疑われます。

もし、売主が滞納していたら、買主はそれを引き継ぐことになってしまいます。
 不動産会社の営業担当を通して、管理組合に確認しておきましょう。